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変換なしの雑食夢

ran

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優しい三成

「あー」
「どうした?」
「んー?」
「おい」
「吉継」
「?」
「ごめん。風邪ひいた。」
「ひひひ。我の心配などいらぬいらぬ。よく効く薬を運ばず故暫し寝りゃれ」
「そうする。三成」
「なんだ?!」
「吉継をお願い。もしうつってたら即医者に診せて。隠すから」
「あ、ああ。いや、待て」
「?」
「お前はどうする気だ?」
「寝る」
「は?」
「一に睡眠というからなぁ。」





寝てれば治るよと言って部屋を出たのは何時時だったか。ぼんやりとした思考で周りを見ると吉継の手配してくれただろう薬瓶が見える。あれを火にかけたら良いのだろうなぁと思いながら起き上がる。水も着替えも完備だわ。さすが吉継。




「熱あがってるわ…」
「おい」
「…なんで三成いるのよ」
「先ほどきたら寝ていたからな。見に来た」
「そう」
「顔が赤い」
「本当にねぇ。あー…寒い」
「着替えろ」
「んー…」
「おい」
「面倒臭い」
「おい!」
「着替えさせて」
「わかった」
「優しい」
「私はいつも貴様には優しくしている」
「吉継に言われて?」
「違う。秀吉様だ」
「ふふふ。それでもありがとう」
「ふん」




手慣れた具合で服を脱がせて体を拭き再び服を着せてくれる。至れり尽くせりね言えばいつもしてやっているだろうと帰ってくる。うん。抱き潰すあんたが悪い。そう思いつつも力が入らない私はくたりと三成に凭れかかる



「熱いな」
「暑い?寒いよ」
「そちらの暑いではない。体温が高い」
「ああ。熱いか」
「横になれ」
「ん」
「座っている方が楽か?」
「三成と居たいだけ」
「…」
「?」
「刑部が言っていた」
「そうだ!なんでこんなところにいるのよ?吉継の見張り!」
「はぁ」
「野猿のような私より吉継!」
「その刑部よりも先に熱を出す奴が野猿なら私はどうなる。」
「だって。吉継すぐ無理するもん。熱出てても隠すもん」
「お前よりわかりやすい。…刑部はまた後で見に行く。落ち着け」
「本当?」
「では聞くが」
「?」
「私がいなくても良いのか?」
「…嫌だけど。吉継がまた倒れる方が嫌」
「この頑固者が」
「わっ!」
「刑部がお前を致命的な甘え下手と言っていた」
「酷!」
「それに対しての私の返答を聞きたいか?」
「どうせ頑固者と言ったのでしょ?」
「違う」
「?」





「優しく辛抱強い良い女だと答えておいた」






「…」
「寝ていろ。刑部も心配している」
「三成」
「こういう時くらい甘えろ」
「…ん」
「早く良くなれ。お前が嫌な様に私達もお前が不調なのは好かん」
「三成」
「なんだ?」
「大好き」
「知っている」
「可愛くない」
「別に構わん」
「ふふ」
「早く良くなれ。」




ありがとうと微睡む意識の中、伝えると三成は優しく笑う。
これは甘え得かなと少し笑って意識を手放すのだ








優しい三成










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