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変換なしの雑食夢

ran

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かくかくしかじか 1

「あの…」
「何か?」
「お忙しいのにすいません。松駒さんはご出勤ですか?」
「…」
「?」
「少しお待ちください」




そう言われたのでじっと待っているとさっきの定員さんが呼んできてくれたらしい。私は一礼してお礼を言うとびっくりした顔を一瞬された。




「お兄ちゃん」
「お兄ちゃん?!何松駒。妹いたの?」
「正確にいえば違うんですけど。で、どうしたの?」
「携帯電話。忘れて行ってたから持ってきました。すいません。仕事中に…皆さんもご迷惑をおかけしました。」
「うっわー!可愛い。」
「え?」
「ちょっ?!やめてくださいよ。」
「そーですよ。すっごく怯えているじゃないですか」
「えー?いいじゃん。歳はいくつ?名前は?」
「あ、あの。」
「…痴漢と変質者。どちらがいいですかね?」





さっきの定員さんが板状のものをちらつかせると青い顔をして距離を置いてくれる。お兄ちゃんを見れば苦笑していた。




「あの…」
「何か?」
「ありがとうございます」
「…」
「?」
「松駒さんの御血縁者とは思えないほどしっかりとしておられますね」
「ちょっ!それどういう意味?!」
「そのままですが」
「ぐ…」
「あ、そろそろ帰るね。邪魔になっちゃうので」
「え?!この暗闇の中帰るつもり?!」
「自転車で帰りますから大丈夫です」
「でも危ないよ」
「最近変質者も多いし」
「…防衛本能の欠如ですね」
「?」
「仁井君?」
「何かあったら目覚めが悪いですし、状況を適切に判断できないとその内痛い目にあいますよ」
「言い過ぎだって」
「仁井君も心配して言ってくれてるからね」
「???」
「…」
「私より可愛い子を」
「この暗闇ならわからないでしょ」
「?!」
「ちょっ」
「本当ですね!暗いともしもがあるかも」
「…松駒。この子天然」
「はい。いつもこんな感じです」
「…」
「仁井さん。ご教授ありがとうございます。」
「…はぁ」
「?」
「バックヤードで待っていてください。送っていきます」
「いえいえいえいえ!ご迷惑をおかけするのは」
「…松駒さん」
「ま、まぁ。本当に危ないから。待ってなよ」
「…いいんですか?」
「早く行かないとあと5分後に酔っ払いのお客様が来店されます」
「「「?!」」」
「?」
「は、早く後ろに行って」
「え?」
「この人と二人っきりになっちゃだめだよ」
「どういう意味だ」
「いらっしゃいませ」







かくかくしかじか









「…」
「寝てる」
「んー…?」
「…」
「おはよう」
「…」
「…」
「?!」
(あっ起きたな)
「すすすすすすすすいません!」
「何がですか?」
「皆さんが働いてるのに寝ててしまって」
「…気にしなくていいですよ。一般的に寝るのが普通ですから」
「…」
「何か?」
「仁井さんは優しいですね」

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