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変換なしの雑食夢

ran

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ゆらりゆらあり 1

「おい」
「…ん。みつな、り」
「何故眉間にしわを寄せる?」
「っん」
「今もだ。」
「だっ、て」
「今までのどの女も、貴様のような表情はしなかった」
「は?」
「縋ったりもしないな…」
「…」
「おい」
「…」
「ま、待て!何故着物を?!」
「…」
「今日はここで休むのだろう?!」
「…オヤスミナサイ」
「え?!お、おい!」





地雷を踏み抜いた。完封な気ままに。

男だったら萎えたと言えば良いのか?私にしても萎えたのだ。そういう最中に普通比べるかと言いたいが、言ったところでこいつはわからない




「三成と何かあったか?」
「何刑部?」
「すこぶる機嫌が悪い」
「誰の?」
「三成よ」
「知らん」
「また主絡みよな」
「なにその言い方!」
「だいたいはそう故」
「本当に刑部は私嫌いよね」
「好き嫌いではなかろう」
「嫌いでしょ?」
「普通よ、ふつう」
「…ドロボウ猫呼ばわりしたくせに」
「ひひひ。何のことか」
「良いとこのお嬢さんとの縁談が流れたんでしょ?その為じゃないの?」
「?」
「私とそういう感じになったの」
「如何した?」
「言ってもわかんないよ。まぁ良いわ。ちょっと出掛けるから」
「話が終わっておらん」
「…なに説明すれば良いのかさっぱり」
「…三成曰く急に怒り始めたと」
「ならそうなのよ」
「やれ」
「もう良いでしょ?失礼するわ」
「…」




行くあてなんてあるはずがない。逃げの一字なのだから尚のこと。疲れたなぁ思いながら厩に行く。




「あ!居た!」
「五月蝿い」
「ままっ!そう言わないでくださいよ!三成様すっげぇー!機嫌悪いんっすよ!責任とってくださいよ」
「あ?!」
「怖っ!」
「刑部といい左近といい…良いわ。少し街に行ってくる」
「ちょ!?逃げないで〜!」
「男買いに行くだけだから」
「は?!」
「踏み潰すわよ!」
「げ?!逃げ!!わー!!爆弾落としていかないでくださいぃぃぃ!!!」







ゆらりゆらあり








「物々しい…何事か!」
「ああ良かった。帰ってきたんだね」
「半兵衛様?!申し訳ありません、騎乗したままで!」
「いや、それは良いよ。それよりね」
「?」
「今日は城下で休んで」
「は?…三成ですか?」
「ご明察」
「はぁ…」
「左近君に下手な冗談を言うからだよ」
「まぁ、本気でしたけど」
「え?!」
「みんな三成を恐がって店に入れてくれませんでした。普通に食事して買い物をして帰ってきました」
「そうなの?てっきり…」
「男の浮気は甲斐性という風習が確かにありますけど逆はありませんし、何よりリスクが高すぎでしょ?あの馬鹿人の話なんて聞きませんから」
「ま、ね」
「城下にいます。いつもの宿ですので何かありましたら…どうせ部屋がボロボロなのでしょ?当分下屋敷におります。」
「早く仲直りしてね」
「…」
「君にしては珍しい。原因は何?」
「刑部ですか?」
「ふふふ」
「半兵衛様の命とあれば」
「そんな嫌そうに言わなくても…」
「褥で他の女と比べられました」
「…え?」
「萎えただけです。…男なら分かりやすかったでしょう。」
「…痴話喧嘩もここまでくればどうしたものかね」
「では失礼いたします」





「だって」
「ひひひ」
「まぁ。怒るのも無理ないか」
「我は三成のとこへ行って参る」
「屋敷の修繕よろしくね」
「あいあい」







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