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変換なしの雑食夢

ran

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13

一方的な叱責だった。剣技で姫様が三成に負けたのだ。他はどう見たのかは理解せぬが、明らかに三成が上達した故の結末であり姫自身手を抜いたわけでもなかったのだが。三成はそうは思わなかったらしい。
手を抜いたのか!!!から始まり卑怯愚劣と罵った頃には姫は泣いていたのだが泣くな!と叫んでそれを続けた。


「やれ、三成」
「黙っていろ刑部」
「ちと落ち着け。」
「姫様は恐れ多くも秀吉様の後継者。私などに負けるはずはない!」
「それはちがうぞ」
「私を謀り!剰え秀吉様の御名を辱める行為!万死に値する」
「三成」
「貴様など姫ではないわ!!!」
「っ」
「やれ姫。少し席を外しゃれ。三成は」
「私の剣は」
「姫」
「道場剣技です。少し前から、三成様の剣に押されておりました。誠戦さ場を駆ける剣は質が違うと」
「ちょっとまたしゃれ。姫、ちと」
「嘘なんて言っていません!!!」
「落ち着」
「まだ言うか!!!!!」
「三成様なんで大嫌い!!!!!」
「は?」
「出て行きます」
「またしゃれ」
「な、何を?!姫様。待て!落ち着け!!!!!」
「もう、大嫌い!!!!!」
「っ!!!!!」
「喪失するな。自業自得よ!!!姫、ささ、我と部屋に帰ろう」
「いや!」
「我を困らすでない。なぁ」
「私はお父様みたいになれないと!三成様が言った!!!」
「そ、それは」
「さようなら」
「またしゃれ。」
「大変お世話になりました。みんな嫌い!三成様は大嫌い!!!!!」





といって走ってどこかに行かれたのだ。我に返った三成は腹が減ったら帰ってくるだろうと道場を後にし、我自身探したものの呼び出され、乱波に後を任せるしかなかったのだ。まぁ、姫は穏やかで三成とはなかなか離れられない気性直ぐに飽きて出てくるだろうと思ったのが間違いだった。





「一晩経っても出てこない、だと?!」
「さよ様もずっと探しておられるのですが…皆目」
「刑部?!」
「大谷様もお探し中ですが。太閤様は刑部様に休むようにと命をおだしになっております。ですがお休みにならず…どうか大谷様をお止め下さいませ」
「…」






急いで刀を持つと刑部がいる場所へ向かう。
乱波に何やら聞いていたが私の顔を見て少し険しい顔をする




「我は下がらぬよ。」
「秀吉様の命だ」
「齢10の娘がこの霜月に一晩帰らぬ意味をわかっておるだろう?何かあってからでは遅い」
「何か?!あるわけあるまい!!!恐れ多くも」
「あれは我にとって可愛い姫よ。ゆけ。山、川を隈無く探せ。」
「刑部」
「邪魔よ三成」
「私も」
「主は来ぬとも良い。」
「なっ?!」
「怯えて出てこぬし、主のことは大嫌いらしいからな」
「…ぐぅ」
「大谷様!!!」
「何ぞ」
「姫様がおられました」
「?!」
「何所か?!」
「山の洞穴に。」
「お身体は」
「傷がありますし、足が」
「我がいく」
「刑部」
「主は太閤に連絡をいたせ。大事な太閤も心配しておろう」
「姫様は」
「我は嫌いだが主は大嫌いよ。やれ、早く行け」
「…」
「では乱波。案内いたせ」
「は」





からんころん 番外編






「やれ、姫よ。起きしゃれ」
「ん…大谷様?」
「ひひひ。満身創痍よな」
「崖から落ちました」
「左様か」
「刑部様」
「ん?」
「ごめんなさい」
「何、我も悪い故。謝るな」
「はい」
「姫はずっと辛抱しておるにな。」
「私が弱いのがダメなのです」
「姫は強い子よ。優しく強い。我はそんな姫が好きじゃな」
「私も大谷様好き」
「ん。ではな。城に帰る。」
「…この山を越えたら私の家があるのです」
「それは」
「帰れないです。わかっています。」
「…姫よ」
「城に帰ります。父上様には文を。大谷様」
「ん?」
「探しに来てくれてありがとうございます」
「いや、何」

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